Banana / ButaTobacco

系統…バナナ系、フルーツ系

個性的かつ再現度の高いフレーバーを多く出しているButaTobaccoのバナナフレーバー。

味・再現度…9（１０段階）

基本的にバナナフレーバーがバナナオレを目指したようなわざとらしい甘みになりがちだがこのバナナは一味違う。
はき始めに熟れ始めたバナナを嗅いだ時のどこかアルコール感のある甘み、
はき終わりに少量の青臭さからのアルコール感がすっと抜けていく。

リアルなバナナを食べたときの味、というよりバナナそのものの香りといった意味で再現度が高い。
少し熟れて茶色くなる直前のような発酵感。
ケミカル感は全くなく、よくあるバナナの筋を再現した感じもない。
結論を言うと非常に美味しい。

個人的には肝油ドロップの甘みによく似ている。
濃厚に思えるのにサッパリとしている、変な苦味や雑味がなく甘くもシャープ、珍しい形で再現されたバナナフレーバー。

煙の質・作りやすさ…5（１０段階）

少し立ち上がりが弱い、じっくりと上げていって丁寧に出してあげたい。
Butaにしては少しドライな質感で、滑らかに出そうとすると調整は難しい部類になる。
煙の質感で言えばBananaFoster/SocialSmokeやBananaMilk/Alamasiの方が良い。
強火で上手に上げると濃縮された濃い甘みが出てきてまた違った一面を見せてくれるが、難しいので弱火じんわりからの中火推奨。

味・煙の持ち…8（１０段階）

Butaの中ではかなり味が持つ方。味の変化を楽しめるフレーバーなので実質的にはSocialSmokeやFumariに匹敵する味持ち。
青みから抜けてくれるので中盤は純粋なバナナリキュール的な風味に変わり美味しく吸える。
調整が少し難しいとは言え煙持ちも非常によく、多少焦がしたところで風味勝ちで楽しめる優秀なフレーバー。

筆者の立て方・吸い方による変化

0-20分＝リアルなバナナの香り、青みも少しある。

20-40分＝少し甘みが薄れるが問題ない。

40-60分＝青みが薄れていって純粋なバナナリキュールに近づく、まだまだ美味しい。

60-80分＝全体的に少し淡く、リキュール感は消えてしまう。
80-100分=焦がすのを覚悟で火力を上げるとまだ美味しい、焦げ感も焼きバナナと無理やり補完できる。トップ替え推奨。

※参考（「筆者の立て方・吸い方」による変化について）

ミックス素材評価…8（10段階）
ベタッとした甘みが無いので甘すぎずバナナの風味をシャープに足す目的で使える。

繊細な風味を持つ割にパンチが効いていて使いやすい。
普通のバナナとしてじゃなくバナナリキュールのイメージで使ってあげるといい。
フレーバー強度は4（10段階）※、メインにするなら50%以上入れてあげたい。

※参考：AlFakherミント：3  AlFakherダブルアップル：7 PureTobacco/FML：10

総合評価…9

ButaTobaccoの再現性がとてもいい方向に尖ったフレーバー。
シーシャのバナナフレーバーはバナナオレかお菓子系に寄ったコッテリとした甘さが多い中、今までになくリアルなのに悪い面はうっすらとしか再現していないこの味は本当に美味しい。
甘いのが苦手な人でも楽しめるし、逆に甘党はMilkやCreame系フレーバーと合わせて作ればより一層楽しめる。
ButaTobaccoを代表してくれるフレーバーの一つではないだろうか。